最近、女ゴコロの不思議を実感する出来事が身近にあったので。
うちの母は、若いころ(といっても自分が物心ついてそのことに気付いた頃は30代後半だろうと思うけど)からあまり化粧にはこだわらなかった気がしてたいた。
そして子どもたちに手がかからなくなった50代になってもそれは変わらず、てっきりうちの母はあまり見かけにはこだわらないタイプなのだと思っていた。母の母は美人タイプで、身だしなみには気をつけていたので、その祖母と比べてそう思っていたのかもしれない。
とくに、60代になってから、母は髪を染めるのもやめてしまった(染めていればまだまだ若く見えるのに…とまわりが言っても受け付けなかったし、そもそも美容院というものが面倒くさくなったと言って、床屋に切り替えてしまった)のに対し、祖母は晩年になっても美容院に行くのを楽しみにしていた。
この二人を身近で見ていたので、母に対する私のイメージは「見かけにあまりこだわらない」というものに落ち着いてしまったのだと思う。
で、この祖母と母。母子とは妙なところが似るものらしく、顔も体格も全然違うのに、髪の毛の生え方だけは似てしまったらしい。二人とも、後頭部、特にうなじのあたりの毛量がものすごく多いのに、額の方が徐々に薄くなるタイプらしく。70に入ったあたりから、母もだいぶ気にし始めた。どうも額の分け目が薄く見えて嫌だと。そして、女性用育毛促進剤やマッサージ器など使い始めた。
見栄えはあまり気にしないと思っていた母だから、ちょっとこれには驚いた。化粧品にはあまりお金をかけていないように見えたのに、それらにはお金をかけたから。
60代そこそこで髪を染めずに老けて見えるのは構わなくても、髪が薄いく見えるのはイヤだと。なかなか女ゴコロも複雑ですね。
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