「痩せる」をキーワードにはじめて飲んだプーアール茶

プーアール茶の存在を知ったのは今から30年ほど前のこと、烏龍茶に続き「さらに痩せるお茶」としてちょっとしたブームになっていた頃です。
どういった理由で痩身効果があるのかも知らないまま「飲めば痩せる」を信じ込み、もちろん私も買って飲んでみました。
で、すぐに挫折しました。
あのカビのような独特のニオイと薬のような味、もの凄く不味い薬を飲む、くらいの意気込みでかからないと飲めないほどでした。
飲み残したプーアール茶は、その数年後の引越しの際に処分したと記憶しています。

それからプーアール茶と関わることのない生活を送ってきたのですが、十数年前に友人からプーアール茶を頂くことになりました。
何でも友人の義両親が中国旅行に行った際のお土産だったのですが、そのプーアール茶は以前私が買ったものとは違い、小さなきのこみたいな形をしていました。
旅行のコースに組み込まれているお土産屋で購入したものなのだそうですが、友人曰く「クセが強いお茶なのでダメだったら捨てていいから」と言って分けてくれたものでした。
友人の「捨ててもいいから」というお墨付きを頂いたプーアール茶は、やはりクセが強くて年月が経っても苦手なものは変わらないんだなと思いました。
私は食べ物の好き嫌いが無く、不味いと感じたものでも我慢すれば食べられないものは無い、というの味覚と根性の持ち主です。
その自分が唯一受けつけないものがプーアール茶なのです。

しかしたとえ「捨てていいから」と言われてたものであっても、人様からの頂き物である以上、不味いからと言う理由で処分するのは気が引けます。
誰か飲める人はいないかと職場の同僚たちに聞いてみたところ「プーアール茶を飲んだことがない」と言う人が多くて驚きました。
それならばと家でプーアール茶をボトルに淹れて職場に持って行き、お昼休憩の時に何人かに飲んでもらいました。
すると一口飲んでギブする人が続出する中「私平気です」というツワモノがひとり現われました。
彼女もこれまでプーアール茶を飲んだことは無かったそうですが「独特のクセという感覚がわからない」という味覚の持ち主でした。
なるほど味の好みなんてそんなものかもしれないと思いましたが、その彼女、食べ物の好き嫌いが非常に多く、職場の宴会で気の毒になるほど、何も食べることができない時がある偏食持ちなのです。
こんなに苦手な食べ物が多いのに、プーアール茶のクセが分からないという味覚にも興味津々ですが、取りあえずプーアール茶を捨てずに貰い手を見つけることができてまずは良かったです。

後で知ったのですが、プーアール茶にも生茶や熟茶などの種類があり、形状も大きく分けて緊圧茶と散茶があるそうです。
私が初めて買って飲んだのは茶葉がバラバラでしたので、散茶の方だったと思われます。
そしてお土産で頂いたきのこみたいな形のものが、緊圧茶という圧力をかけてできる餅茶という形状のひとつだそうです。
本来は保存や運搬を容易にするために生み出されたものだそうです。
その製法などの違いからも様々な種類のお茶が作られているそうなので、プーアール茶はとても奥深いお茶だということを知りました。
今では以前より苦痛を感じることなく飲むことができるようになっています。
飲むと口の中がさっぱりとするので、脂っこい食事の時にはおすすめです。

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